データが主食

データエンジニアの備忘録。分析だったり、読んだ本のメモだったり。

「異文化理解力」つまみ食い

「異文化理解力」読んでみた

Amazonにおすすめされてしまいました、異文化理解力という本です。 海外出張にたまに行くくらいの自分としては、外国の人とのコミュニケーションはそれほど重要な課題ではありません。特に、この本は複数の国の部下がいるマネージャーを想定しているようですし、自分とはシチュエーションがだいぶ異なります。

ただ、同じ日本人とはいえ、バックグラウンドが異なれば異文化であり、そういったビジネスパートナーをより深く理解し仕事ができたらいいなという願望があります。 そんなこんなで読んでみました。

異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

「異文化理解力」の著者

2015年8月22日発行です。最新の本ではないですね。

著者はエリン・メイヤーです。彼女は1971年生まれのアメリカ出身の女性です。異文化理解力の執筆で有名になったそうです。INSEADという世界的に有名なビジネス系大学院の教授です。

個人的に刺さったところ

全体を紹介するのは苦手なので、刺さったところを切り出していきます。文脈が違ってたら、申し訳ない。

異文化交流をする前の心構えについて

「文化の違いについて語るとステレオタイプに陥りがちで、各人を『一般的特徴』という箱のなかに押し込んでしまいます。文化について語るのではなく、相手を環境の産物としてのみならず、ひとりの人間として判断することが重要だと思います」はじめのうち、この意見はもっともであり、啓発的ですらあると感じた。もちろん個人は、出身の文化に関係なく、様々な個性を持っている。だから彼ら各人の個性を知るようなアプローチをとって、そこから始めれば良いのでは? 残念なことに、この考えによって多くの人が目標達成のために知るべきことを学ぶ機会を逸している。文化の差は関係がないと思って人と接すると、自分の文化のレンズを通して相手を見ることが標準となってしまい、それをもとに判断をしたり判断を誤ったりしてしまう。

本当にその通りです。各個人を観察して対応できれば最高です。しかし、人間そんなによくできておらず、文化ごとの平均的な人間像を事前に知っておくことには一定の価値がありそうです。

各文化のマッピング

f:id:ktr89:20181224000742p:plain

この図を説明するための本と言って良いほど大事な図です。よくある異文化コミュニケーションの話では、ハイコンテキスト/ローコンテキストという一次元的な評価軸で語られがちですが、この本では多次元的に評価を行います。その際の、評価軸がこの図ですね。

ドイツにはSachlichkeit(即物性)という言葉がある。英語で一番近いのは「objectivity(客観性)」だろう。Sachlichkeitを持って、私たちは誰かの意見やアイデアをその人とは分けて考えるんだ。ドイツ人の議論はSachlichkeitの実演なんだ。私が「まったく同意できません」と言うとき、私はエリンの見解について議論しているのであって、彼女を否定しているわけではない。子供のころから、私たちドイツ人はSachlichkeitの実践法を学ぶんだ。良い議論とは、反論なしには見つけることのできなかったさらなるアイデアや情報を集めることだと信じている。私たちにとって、提案を強固なものにする優れた方法は、その提案に反論を加えることなんだ。

このドイツ人の考え方はとても好きです。社会人をやっていると、部長が言ったからとか田中さんが言ったから、などのように発言者を重要視していることをよく目にします。一方で、技術職としては発言者重視は許されず、発言内容を元に議論を進めて行くべきです(願望)。

所感

  • 文化を多次元的に捉えていることが面白い。
  • 異文化コミュニケーションの際には、自分の文化との相対評価を意識するべし。というのが面白い。